エコー・ディレイ・リバーブの違い、それぞれの注意点を解説

エコーと言えばカラオケでお馴染みのエフェクト。残響が加わると、とても気持ちよく歌えますね。

アコースティックギター、クラシックギター、ウクレレのような弦楽器も、残響を追加するとまるでホールで弾いているような感覚になり、心地よい音を楽しめます。

残響を発生させる空間系エフェクトは「エコー」「ディレイ」「リバーブ」などと呼ばれます。

この3つの違いは曖昧な部分もありますが、違いを理解しておくと、より心地良い音にたどり着けるかもしれません。

今回は「エコー」「ディレイ」「リバーブ」の違いや、それぞれの注意点についてわかりやすく解説します。

 

エコーとディレイは基本的には同じもの

エコーとディレイは音響の原理は異なりますが、耳には同じように聞こえる場合が多いです。

簡単に言えば、エコーは自然に発生する音の反響であり、ディレイは人為的に作られる音の反響です。

 

やまびこのイメージ

やまびこはエコーの一種であり、自然環境での特徴的な例です。

山や岩、大きな建物など、反射面が大きく、音が反射しやすい環境では、エコーが発生しやすいです。

やまびこをイメージすることで、エコーとは音が反射して返ってくる音のことを理解することができるでしょう。

 

音をコピーしてタイミングをずらしたもの

エコーは、音源から出る音が、周囲の物体や空間によって反射され、その反射音が聞こえる現象です。

音源からの反射音までの時間の遅れが短い場合には、音が重なり合って聞こえることがあります。

反射音は音源から出る音と同じ音ですが、それらが重なって聞こえることで、音の「反響」として聞こえます。

これを人為的に再現したもの、音をコピーしてタイミングをずらしたものが「ディレイ」です。

 

FeedbackとTimeの設定に注意

ディレイを操作する上で、FeedbackとTimeの設定には注意が必要です。

Feedbackは、ディレイによって生成される反響の音量を調整するためのパラメータです。Feedbackを大きくすると、反響の音量も大きくなり、反響が長く続きます。一方で、Feedbackを小さくすると、反響の音量も小さくなり、反響が短く続きます。

Timeは、反響の音が音源から出る音との間の時間差を調整するためのパラメータです。 Timeを大きくすると、反響の音が遅れて出現します。一方で、Timeを小さくすると、反響の音が早く出現します。

これらのパラメータを調整することで、さまざまな種類のディレイ効果を作り出すことができます。

 

 

リバーブとディレイの違い

次にリバーブとディレイの違いをわかりやすく解説します。

 

音に広がりを加えるリバーブ

リバーブは、音が空間内を反射しながら伝わっているイメージを与えるため、音に広がりを与えることができます。

これによって、音が空間内に実際に存在しているような錯覚を生み出すことができます。

また、リバーブタイムなどのパラメータを調整することで、さまざまな種類の空間リバーブを作り出すことができます。

 

良い感じのボカシのような効果も

写真でもディテールがはっきりしたものよりも、少し境界をぼかした写真のほうが雰囲気が出ることがあります。

うまく設定すれば、リバーブも同様の効果が生まれ、非日常の雰囲気を演出することが可能となります。

 

リバーブとディレイの違い

リバーブは、音が周囲の物体や空間に反射して、複数回反響することで生じる音響効果です。

これは、音が空間内を反射しながら伝わっているイメージを与え、音が空間内に存在しているように聞こえます。

一方、ディレイは、音を入力した後に、その音を遅らせることで、音が重なり合って聞こえる効果を作り出すために使われます。

これは、音が繰り返し鳴っているイメージを与え、音が重なり合っているように聞こえます。

簡単に言えば、リバーブは自然空間の音の反響を再現し、ディレイは音を遅らせることで音が重なり合う効果を目指しています。

 

リバーブとディレイの併用もあり

リバーブとディレイは、有効に組み合わせられる場合があります。

リバーブは音に広がりを加え、空間を再現します。一方、ディレイは音を遅らせることで、音が重なり合って聞こえる効果を作り出します。

リバーブとディレイを組み合わせることで、さらに多様な音響効果を作り出すことができます。

例えば、リバーブをかかせば空間を再現し、その後に少し遅らせることで、音が空間から響いているような効果を作り出すことができます。

もう一つの例として、ディレイをかけて音を重ね合わせ、その後にリバーブをかけることで更に深い音響効果を作り出すことができます。

ただし、使用するエフェクトのレベルやタイミングなどの調整が重要になりますので、試行錯誤しながら使用していくことが必要です。

 

リバーブのかけすぎには注意

リバーブをかけすぎると、音が複雑になり、聞き取りにくくなったり、音が空間がぼやけてしまうリスクがあります。

リバーブをかけすぎるのを防ぐには、リバーブレベルを調整することが重要です。

リバーブのレベルを調整することで、音に適量のリバーブをかけることができます。

また、リバーブをかける箇所を選択することも重要です。

例えば、リードパートには少量のリバーブをかけ、バックパートには多めのリバーブをかけることで、音場をより豊かにすることができます。

最後に、リバーブやその他のエフェクトを使用する際には、常に直感的な聴き取りを重視し、試行錯誤しながら使用することが大切です。

 

 

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